こんにちは、柚子です。
突然ですが、刀削麺ってご存じですか?
中国山西省発祥の伝統的な麺で、その名の通り、
小麦粉の塊を特殊な包丁で直接削って細長い麺状にしたもので、
日本でも10年ほど前から「刀削麺」という看板を見かけるようになりましたが、
高度な職人技が必要なため、その数はまだまだ少ないのが現状です。
そんな刀削麺の本場の味わいを、ここ西葛西で楽しめると聞いて、早速行ってみました!
好運麺園ってどんなお店?
お店の外観
場所は西葛西駅から北に5分ほど歩いたところにある小島二丁目団地の商店街。
GUがあるところといえばピンとくるのでは?
黒地に金文字の看板と大きな赤提灯が中国っぽいですね。
店内の様子
店内は4人掛けのテーブル席が5つほど並んでいます。
飾らない素朴な雰囲気が、いかにも町の中華屋さんという感じ。
中国人のお客さんも多いようで、お店の方との間で中国語が飛び交っていて、
そういうところもなんだか本場っぽくて楽しい~
ライトや壁飾り、レジ上に並んだ招き猫たちも味があっていいですね。
客席から厨房の様子が見えるようになっています。
麺を削り出す職人技もここから見られます!
好運麺園のメニュー
いろんな種類の刀削麺があります。
しかも刀削麺の横には、何やら見慣れない文字が…
これは「烩麺」(フイミェン)という中国河南省のご当地麺だそう。
刀削麺は包丁で麺を削り出しますが、
烩面は両手で生地を延ばして細長くしていくんです。
どちらも高度な伝統伎なんですが、その両刀遣いができるなんて、ご主人スゴイ!
麺以外にもおつまみや煮込み料理、点心まであります。
お酒を飲みながらいろいろつまむのもおいしそうですね~
ドリンクメニューはこちら。
ビールに日本酒、焼酎、紹興酒にマッコリまであります。
気軽に飲めるお値段なのもウレシイ!
今回いただいたお料理は…
いろいろおいしそうで迷ったんですが、今回はお店の名前がついた好運刀削麺を頼んでみることに。
烩面もかなり気になりましたが、初志貫徹ってことで(笑)
注文すると、ご主人が重そうな麺の塊を取り出し、おもむろに削り始めます。
慌ててカメラを構えたら、奥さんが「こっちこっち!」と手招きして、
見やすいところに入れてくれました。
こうやって、グラグラと煮立った大鍋に直接、麺を削り落としていくんですね。
いや、その素早いこと!
ご主人の手がシャッシャッと上下するたびに、面白いように麺がこぼれ落ちていきます。
華麗な手さばき過ぎて、写真ではうまく撮れませんでした…汗
ホントにあっという間なので、注文したら、見逃さないようにカウンターを注目しててくださいね。
ちなみに、刀削麺の由来は今から700年以上前の元王朝にまでさかのぼります。
当時、中国を占領したモンゴル民族は漢民族の反乱を恐れ、金属製の武器を家庭用の包丁に至るまですべて取り上げました。
そこで、調理に不便を感じた人々が落ちていた鉄片で小麦粉の塊を削って麺を作ったのが始まりだと言われています。
苦肉の策から生まれた料理が脈々と受け継がれ、世界に知られる伝統麺になったなんて面白いですね。
さあ、こちらが出来立てホヤホヤの好運刀削麺です!
茹でキャベツともやし、そぼろ肉、パクチーがどっさりのっていて、麺が見えない~
でも、食べ始めてビックリ!
いやあ、麺の量が半端ない!!
大きなどんぶりの中に、麺がぎっしりと詰まってる感じなんです。
食べても食べても麺が出てくる…笑
そして、その麺がウマい!
手で削っているので、太さや長さもまちまちで、味わいが微妙に違うんですよ。
太い麺はもっちりとした食感で食べ応えがあるし、
ひらひらとした薄い麺にはスープがしっかり絡んで、ツルリといただけます。
濃い目のスープとたっぷりの野菜に、どっしりとした麺。
これならガッツリ食べたい男性客も大いに満足するんじゃないでしょうか。
さらに、付け合わせで出てきたこちらの小皿もあなどれません。
単なるキャベツともやし…と思いきや、ちょっと酸味のある味わいがクセになる~!
ガッツリ麺とのバランスも絶妙で、どんどん箸が進みます。
いやあ、これ、レシピ教えてほしい…
好運麺園のまとめ
まさに本場の味!
ご主人の職人技も素晴らしいし、伝統の刀削麺も文句なしにウマい!
奥さんに「麺の量もすごいですね~」と言ったら、
「よく言われます(笑) 若いお客さんが多いから、みんなに満足してもらいたくて…」
と笑顔で応えてくれました。
週末限定で羊肉の烩面もあるそうです。
次回はぜひ、烩面の職人芸を見てみたいなあ。
好運麺園の店舗情報
住所・地図
電話番号
営業時間
11:00~23:00(L.O.22:30)
定休日 火曜日