こんにちは、柚子です。
『魔女の宅急便』の原作者としてよく知られる、児童文学作家の角野栄子さん。
実は角野さんは幼少期から20代前半までを北小岩で過ごされていて、
江戸川のほとりで遊んだ体験などが創作活動にも生かされているんだそう。
そんな角野さんの世界観を表現した児童文学館が、南葛西のなぎさ公園内にオープンするんです!
昨年から愛称やロゴの公募、クラウドファンディングなども行われていたので、
この11月のオープンを心待ちにしている方も多いのでは?
そこで、先日行われたメディア向けの内覧会に潜入し、
一足早く、その魅力あふれる館内を取材してきました!
もくじ
魔法の文学館ってどんなところ?
施設の外観
真っ白な壁に、全面ガラス張りの正面玄関。
テーマカラーのいちご色が幻想的な雰囲気を醸し出しています。
緑の芝生とのコントラストもすっごく素敵!
設計は自然と技術と人間の新しい関係を切り拓く建築家、隈研吾氏。
「フラワールーフ」と名付けられた特徴的な屋根は、花びらが広がるようなデザインになっています。
なぎさ公園の自然と一体化した美しいフォルムは、魔法の文学館の見所の一つです。
館内の見どころ
コリコの町(1F)
館内に入ると、『魔女の宅急便』の舞台「コリコの町」をイメージした、いちご色の世界が広がります。
内装デザインを手がけたのは、アートディレクターのくぼしまりおさん。
幻想的な雰囲気が、見る人の想像力をかき立てます。
壁にはプロジェクションマッピングが映し出され、代表作のキャラクターたちも登場します。
中央にある画面からは、角野栄子さんが本の持つ魔法の力について、優しく語りかけてくれます。
また、町の中のおうちには小さな窓がいくつもあって、自由に開けてみることができるんです。
実はその中には、視覚トリックを使った楽しい仕掛けが!
こんなふうに、絵本の中から飛び出したキャラクターたちが小窓の中で動く様子は、大人でもワクワクしちゃいます!
ぜひぜひ、すべての小窓を開けてみてくださいね。
コリコの町の本棚(1F)
奥に進んでいくと、たくさんの本が並んだ読書スペースがあります。
どの本も自由に手に取って、好きな場所で読むことができます。
ちょっと隠れ家みたいなソファもありましたよ。
こんなところで大好きな本を読んでいたら、時間なんて忘れちゃいそう!
床の模様までかわいい!
細部にまで行き届いたこだわりが、居心地の良さを生み出しているんですね。
ライブラリー(2F)
2Fには、おうち型の本棚に囲まれたライブラリーがあります。
館内には角野さんの著作はもちろん、角野さんが自ら選んだ世界の児童書や絵本が約1万冊も置かれています。
子どもたちの自主性を活かすために、あまり分類せずに配架されているのも魅力の一つ。
思いがけない本との出会いが、一生の宝物になるかも!
うわっ、懐かしい!!
角野さんのご著書「おばけのアッチ」シリーズもたくさん並んでいました。
うさぎ型の椅子や柔らかいアーチを描いたテーブルにも、優しさが感じられます。
ソファで本が読めるのも、家にいるみたいでリラックスできそう。
ライブラリーからテラスに出ることもできます。
天気のいい日には、本を持ち出して芝生の上で読むのもOKなんだそう。
お気に入りの本を好きな場所で自由に読めるって、極上の贅沢だと思いませんか。
黒猫シアター(1F)
本だけでなく、映像を楽しむスペースもあります。
細長い廊下の先にある隠れ家のような黒猫シアターでは、『おばけのアッチ』や『リンゴちゃん』などの人気キャラクターが登場する映像ストーリーを随時上映。
しかも、ただ見るだけではなく、スクリーンの中のキャラクターと会話をするようなインタラクティブなプログラムになっていて、子どもたちが夢中になること間違いなし!
魔法の文学館のまとめ
入口を入ってすぐの壁に記された角野さんのこの言葉のとおり、扉の向こうに広がっていたのは、とっても魅力的な角野ワールドでした。
花びらを模したという外観からもわかるように、普通の施設のような四角い部屋は一つもなく、壁も天井もあちこちが斜めに区切られているので、なんとも不思議な世界に迷い込んだような気分になります。
テーブルや椅子も流線形になっていたり、おうち型の本棚がランダムに置かれていたりして、型にはまらない自由さも魅力的。
あちこちに魔女の箒が置かれていたり、トイレの中にも人気キャラクターがいたりするので、そういう遊び心あふれる仕掛けを探してみるのも、魔法の文学館を楽しむポイントかもしれません。
そして、約1万冊という児童書の数々!
絵本の世界って本当にワクワクしますよね。
きっと何度足を運んでも、そのたびに素敵な出会いがあるんじゃないでしょうか。
実はこの他にも、角野さんの仕事場を模した「栄子さんのアトリエ」や、スペシャルメニューをいただける「カフェ・キキ」など、まだまだたくさんの魅力があるんですよ。
そちらは後編でご紹介していますので、ぜひご覧ください!
魔法の文学館(江戸川区角野栄子児童文学館)の施設情報
住所・地図
電話番号
開館時間
9:30~17:30(最終入館 16:30)
休館日
火曜日、年末年始(12/29~1/3)
入館料
一般(15歳以上) 700円
こども(4歳~中学生) 300円
※江戸川区在住・在勤・在学者は、一般500円、こども200円。入館時に証明できるものを提示。
入館方法
日時指定の事前予約制(予約状況に余裕がある場合は当日受付も可)
※詳細は公式サイトでご確認ください。
WEB情報
魔法の文学館の公式サイトはこちらから
優しい配慮
・バリアフリートイレ、授乳室があります。
・障碍者は入館料半額、介助者は1人まで無料(入館時に障碍者手帳等を提示)